残すはテレビ朝日と日本テレビ
ライブドアによるニッポン放送株の大量取得の熱が冷めてきた頃になって、村上ファンドが阪神電鉄の株に手を出した矢先、今度は楽天がTBS株を大量取得したという報道がなされた。毎度のことであるが、株式大量取得のニュースというのは突然やってきて私たちを驚かせる。
さて、楽天が提案している内容というのは、TBSの番組をネットや携帯に配信することや、テレビCMとネットの広告を連動させることなどらしいが、これってライブドアも言ってたことで、どこの誰でも簡単に思いつく内容だ。無論、数年後にはデジタル地上波放送に移行するため、デジタルコンテンツがテレビでもネットでもどんどん流通するようになるのは明白ではあるが。
さらに、楽天とTBSで共同の持株会社を設立したいとも提案している。私は株については全く素人なので、持株にするメリットというのはよく分からないが、ウィキペディアによると、「ある特定の部門の利益にとらわれない、戦略的な本社(親会社としての持株会社)の構築」、「新規事業の立ち上げがしやすい」、「他企業の買収、グループ化(M&A)がしやすい」などが挙げられている。ホントかなぁと思う部分もある。
気になったのは、デメリットとして挙げられている「各子会社間の横の連携がしにくい」ということ。あれ?TBSと経営統合をしたいと言っているのに、持株化してTBSと楽天が共に持株会社の子会社になるとすると、横の連携、すなわちTBSと楽天の連携がしにくくなるということになる。やっぱり目的がいまいち分からない。東北楽天ゴールデンイーグルスやヴィッセル神戸の試合をTBSで中継させたいだけか?
残すはテレビ朝日と日本テレビ。テレビ局も攻撃されるばかりではなくて、今後はテレビ局のほうからIT企業へ経営統合の働きかけがあってもいいのではないかと思う。
コメントを残す