電子マネーサービスが3Dセキュアを導入し始めている
インターネットで使える電子マネーには、WebMoney、BitCash、NetCash、ちょコム、デジコインなどがある。これら電子マネーの購入(チャージ)は、クレジットカードやインターネット銀行決済、コンビニエンスストアなどでできる。このうち「クレジットカード」は不正利用のターゲットにされやすい。なぜなら、カード番号と有効期限など、カード上に記載された内容のみで決済が完了してしまうからだ。
その不正利用を防ぐため、クレジットカード会社は3Dセキュアという認証方式を提供している。「3D」というのは三次元という意味ではなく、3つのドメインから成り立っているという意味だ。そのドメインとは、カードを発行する「イシュア」、カード取り扱い加盟店を管理する「アクワイアラー」、その二者のデータを中立的にやり取りする「運用システム」という三者だ。
3Dセキュアを取り入れたインターネット上の店舗で決済をするときは、ネットでの認証ではごく当たり前になっているパスワードが必要になる。ユーザはカード番号や有効期限のほかに、自らイシュアへ登録したパスワードを入力して決済をおこなう。そのため、自分のカードを不正利用される危険性が減少する。
不正利用されないのはもちろん、3Dセキュアを導入している店舗に限っての話で、導入されていない店舗ではこれまで通りとなってしまう。ただ、店舗にとって3Dセキュアを導入することは、「不正利用の温床にされないようにする」というメリットがある。なので、なるべく店舗も3Dセキュアを導入してもらいたい。
さて、最初に述べた電子マネーサービスのうち、BitCashとWebMoneyは既に3Dセキュアを導入している。そのうちBitCashが最も早く3Dセキュアを導入した。WebMoneyは今日13日から3Dセキュアを導入したようだ。また、NetCashは現在クレジットカードでの購入を停止している。ちょコムとデジコインは、まだクレジットカードが普通に利用できる。後者3サービスは、なるべく早く3Dセキュアに対応したほうがいいと思われる。
ちなみにおサイフケータイのEdyでは、3Dセキュアは導入されていない。携帯電話と紐付いているという点で、なかなかカードの不正利用というのはやりにくいだろうが、利用シーンも広がっているだけに、不正利用の危険性は広がるばかりである。
自分のカードが、どこで不正利用されてしまうかは分からない。我々ができることは、常にクレジットカードの明細に目を通しておくこと、怪しい場所でのカード利用を控えること、怪しいサイトや3Dセキュアを導入していないサイトでのカード番号等の入力を避けることなどであろう。
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