野球のスコアブックはよくできている
野球のスコアブックはとてもよくできています。
スコアブックのひとマスはこのようになっています。ボールカウントの欄の簡単な記録の仕方は、ストライクなら丸、ボールなら横棒、ファールならV字を記入する方法です。
打撃結果や走塁結果を記録する部分は真ん中のひし形を囲むように4つの欄があり、右下が一塁、右上が二塁、左上が三塁、左下が本塁を表しています。真ん中のひし形の欄には、その選手がアウトになったらアウトカウントをローマ数字で記入します。得点、つまりホームに戻ってくれば丸を記入します。スリーアウトになった時点で塁に残っていた場合は、「ℓ」を記入します。これは残塁を意味します。
ヒットを打った場合はこのように一塁の欄に斜め線を引きます。これはレフト前ヒットの例で、赤線1本で単打を示し、レフトを表す「7」とその下に「・」を記入します。この点はボールが飛んだ方向を示しています。7の右側に点を打てばややセンターよりのレフト前に飛んだことを示し、7の左側に点を打てばレフト線に飛んだことを示します。
同様に二塁打は赤線を二塁まで引き、三塁打は三塁まで、本塁打は本塁まで線を引きます。ヒットを打ったあとに二塁に盗塁したときは、その選手の二塁の欄に「S」を記入します。
これ以上の詳しい話は置いといて、この野球のスコアブックをそのままWEBインタフェースにするのは至難のワザだということが分かると思います。かなり情報量が多いですし、このままを再現するのはほぼ無理です。(もちろんFlashを使うという手段もありますが。)
HTMLでは斜線を引くこともできません。なので、ヒットの斜線を引いたり枠の真ん中にひし形を作ることもできません。そのため必要な情報をうまくHTMLや文字で表現することを考えなければなりません。打撃結果を「左安」と書くことも一つの方法です。しかしすべてを文字で記録するわけにもいきません。アウトとか残塁とか盗塁とか打点とか得点とか色々あるからです。おそらくなにかの記号の数で盗塁や打点の数を表したり、色で残塁を表したりする必要があるでしょう。
あとは1イニングに打者が10人以上まわってきたら記録部分はどうするとか、選手交代をどう記録するかとかを考えると、自由にテーブルの行や列を挿入・削除できたほうがいいかなぁとも思います。DOMを操作して要素を追加したり削除したりすればできそうですが、ややこしそうなので時間のあるときにやってみます。
柿田です。確かにスコアブックをWEBで表現するのはかなりきついですね。WEB(HTML)というのは、見栄えを表現する向けに作られたものではないからなおさらです。CSSを使えばともかく、それでもきついと思います。
そしてもう一つ。このスコアブックは早稲田式のものであり、早稲田式の特徴は視覚に依存している傾向が強いです。(だからこそ早稲田式は一般式と呼ばれたほど大衆にうけいれれた。視覚の要素があるから。)
そして慶応式と呼ばれる方式があるけど、視覚の依存が少ないから、そっちの方がやりやすいかもしれない。
>>柿田さま
コメントありがとうございます。
スコアブックに2通りあるというのは初耳でした!慶応式はこれまで見たことがないので検索して調べていたら、よく見るとそのサイトが柿田さまのサイトでした(笑)
確かに慶応式は単純ですね。