フィード>RSSフィード>RSS
「RSSとかRSSフィードとかフィードとか表現が統一されていないよね」という話。これらの用語は次のように定義するべきだと考えています。
- フィード:ホームページやブログなどの更新情報をユーザに供給するためのサービスもしくは仕組み
- RSSフィード:RSSを使って提供されるフィード
- RSS:フィードのために使われるフォーマット
まず、RSSというのは更新情報を配信するためのフォーマットの名称で、例えばホームページを記述するためのHTMLと同じレベルの言葉です。そう考えると、「企業がRSSを活用する」という表現は「企業がHTMLを活用する」という表現と同じレベルになるため、少しずれているように思えます。HTMLはホームページもしくはウェブサイトを記述するための言語なので、この場合「企業がホームページを活用する」という言い方が適切な表現になります。最近話題のブログやSNSであれば、ホームページと同じ階層の言葉と考えられるので、「企業がブログを活用する」とか「企業がSNSを活用する」という表現は適切です。
そうすると、「RSS」という言葉の代わりに使うべき、ホームページやブログと同じレベルの言葉は何なのかということになります。
そこで「フィード」が登場します。フィード(feed)という単語の意味を調べてみると、名詞として「食料、飼料」という意味があり、動詞としては「供給する、食物を与える、入力する」などがあります。つまり「フィード」というのは「供給するもの」という意味で、「ウェブサイトやブログや検索結果などの新着情報・更新情報を『供給する』サービス」という意味で使えばしっくりくるものです。
そのため最初に定義したようになるわけです。「フィード」という用語がきちんと定義されれば、これらの用語があやふやになることはありません。正しい使い方は次のようになります。
- 企業がフィードを活用する (→[誤] …RSSを活用する)
- 弊社のウェブサイトではフィードを提供しています (→[誤] …RSSを提供しています)
- フィードを提供するためにRSSという技術を使う (→[誤] RSSを提供するために…)
- RSSを使ったRSSフィードを配信しています
- 検索結果のフィードを提供しています。フィードのフォーマットにはRSSとAtomが使われています。
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