URLエンコーディングしたキーワードをURLに含めることはSEOに有効なの?
最近GoogleやYahoo!で検索していて気になることがあります。
それは、URLエンコーディングした文字列をURLに含む場合にそれをデコードして検索結果に表示している場合があるということ、そしてそのURLデコードされた文字列に検索キーワードが含まれる場合、その部分をボールド表示しているという点です。
URLエンコーディングされた文字列を含むものといえば、WikipediaのURLや、はてなブックマークのタグのページのURL、del.icio.usのタグのページのURLなどがあります。
たとえば「wikipedia 徳川」で検索すると、GoogleでもYahoo!でもwikipediaのURLの「徳川」の部分がボールド表示されます。
これはSEOに有効なの?
SEO対策のひとつに「URLにはキーワードを含めたほうがよい」というのがあります。これは、英語で検索した場合にURLの文字列も検索対象とされていることに由来しています。実際に英単語のキーワードで検索してURLにマッチすると、その部分がボールド表示されます。
これと同じことがマルチバイト文字列でも起きています。ということは、URLに日本語をURLエンコードした文字列を含ませることはSEOの観点から有利になるのでしょうか。それとも、単純にユーザビリティの観点からURLデコードして表示してくれているだけなのでしょうか。
Googleの検索エンジンを採用しているgooでは、同様の検索をしてもURLはエンコーディングされたままになっています。これは検索結果の表示部分をgooが実装しているためです。Googleは検索アルゴリズムを知っているのでデコードしてボールド表示しているのかもしれません。
文字コードによって違う
GoogleではUTF-8のみ対応しています。これは、はてなダイアリーのキーワードページのURLがデコードされておらず、はてなブックマークのタグのURLがデコードされていることから分かります。
Yahoo!ではUTF-8以外の文字コードもデコードしている場合があります。たとえばEUC-JPのtrack-wordの場合は、Yahoo!ではデコードされているURLもあれば、デコードされていないURLもあります。
もしSEOに有効だとすると、文字コードはUTF-8であることが有利であると言えますが、文字コードによって検索結果に差をつけるというのは理に適っていないように思えます。なので、単純にユーザビリティの観点からデコードしているという可能性が高いです。
ちなみに「wikipedia 徳川家康」で検索すると、Yahoo!ではボールド表示になりますが、Googleではボールド表示になりません。検索サイトによってこのような違いもあります。
いずれにしろ
検索サイトが意味不明な記号をデコードして表示してくれるようになるのは、キーワードを含むURLで無限のランディングページを持つサイトが増殖している現状にとっては、良い傾向なのかなと思います。
追記(2007/02/05)
CNET Japan Blog – 渡辺隆広のサーチエンジン情報館:日本語URLを導入するアマゾンの狙いはSEO?にて似たような事例が紹介されています。興味深いです。
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