「1ページ内のリンクを100件以内に」というのは単なるGoogleのディスク容量の問題だった
Googleのスパムチーム責任者Matt Cuttsが、ウェブマスターの疑問に答えてくれた | Web担当者Forum にGoogleに関するいくつかの興味深い情報が紹介されている。その中にウェブページのリンクに関する気になる記述がひとつあった。
質問: 以前、Googleは1ページあたりのリンクは100件までが適当で、それ以内ならすべてのリンクについて必ず情報収集が行われるだろうとコメントしたけど、このルールはまだ有効なんだろうか? それともある程度の柔軟性があるのかな?
これはGoogleのウェブマスター向けガイドラインに記載されている以下の事項に関するものである。
ページからのリンク数を適切な数に抑える (100 未満)。
この質問に対して、Matt氏は次のように回答したらしい。
「リンク数を100件以内に収める」というのは技術的指針の1つで、品質指針ではない。つまり、ページに101件か102件のリンクがあっても我々は排除しようとは思わない。
確かにウェブマスター向けガイドラインでも「デザインおよびコンテンツに関するガイドライン」の箇所に記載されているので、品質の指針ではないようだ。リンクが100件以上あっても特に問題はないらしい。
ではなぜ「100件」だったのかということになるが、それについてさらにMatt氏のコメントが続く。
もともと、Googleはウェブ文書の最初の100キロバイト程度しかインデックス化していなかったので、リンクを100件以内に収めるのは、すべてのリンクをGoogleに見せるのに都合のいい手法だった。
そ、そういうことだったのか。Googleのデータセンターに蓄積されるウェブページの容量の問題だったということか。「最初の100KBしかインデクシングされないから、妥当なリンク数は100件」というのは確かに真っ当なガイドラインだ。
結論として、ページ内のリンクの数はGoogle的にたいした問題にならないということだ。そのリンクがどこからどこに張られているか、という点のほうが遥かに重要である。
“where the hell is matt?”を探していたら、たどり着いた。
こういう何気ない知識が、なんだか心地いいです。