OpenSocialをどのように捉えるか
先週の金曜日にGoogleが発表した OpenSocial にmixiが賛同したことで、にわかにSNS+widgetが盛り上がりの気配を見せている。ということで、思うことをとりとめもなく書いてみる。OpenSocialの詳細は「TechCrunch Japanese アーカイブ » Googleの野心的「OpenSocial」APIの詳細判明―木曜日にローンチへ」や「グーグル、SNS向けAPI「OpenSocial」を発表:ニュース – CNET Japan」を参照されたし。
OpenSocialにより各SNS共通のwidgetを作れるようになる
各SNSがOpenSocialに賛同することで何が嬉しいのかというと、開発者が各SNSに共通のwidgetを作れるようになることだそうだ。OpenSocialの規格にそってwidgetをひとつ作れば、それはOpenSocialをサポートする各SNS上で動作することになる。
もちろん、SNS側がOpenSocialの規格に沿ったAPIを公開していなければならないし、SNSのマイページ自体にwidgetを設置できる機能がなければならない。また、各SNSによって保有しているデータに差があるために、実際はあるSNSでは動くけど別のSNSでは期待通りに動かない、ということも起こり得るはず。
しかし、米国のFacebookの成功を見る限り、SNS+widgetは日本でも爆発する可能性を秘めている。
SNSに足りない機能をwidgetで補間する
ケータイSNSではモバゲーがmixiを凌駕しているが、PCから利用できるSNSでmixiを上回るSNSは存在しない。新たにこれからSNSを作ろうとしても、「mixiでいいじゃん」で済まされることもある。
OpenSocialによってmixiがソーシャルなプラットフォームになるとすれば、これからは新たなSNSを作るのではなく、mixiをはじめとするSNSに足りない機能をwidgetで提供するということがポイントになると考えられる。もはや会員を自力で集める必要はない。mixi上にwidgetを提供するだけで、最初から1000万のユーザを相手にすることができるからだ。
さらにそのwidgetがMySpaceでも使えると考えると、やはりSNS+widgetは注目すべきである。
mixi上にニコニコ動画はやってくるか
実際、OpenSocialに対応したSNS上で動くGoogle Gadgetでどこまでのアプリケーションができるのかよく分からない。ニコニコ動画のようなアプリケーション(もしくはそれ自体)がmixi上のwidgetで動いたりするのだろうか。それはそれで実現すると面白いのではないかと妄想してみた。
ただ、Facebookで最も人気のあるウィジェットは「スライドショー」だそうなので、そこまで凝ったアプリケーションを作らなくてもユーザを集めることはできるのかもしれない。
まずはorkutで…
このように盛り上がり感のあるOpenSocialだが、今できるのはGoogleのあまり有名でないorkutというSNSのsandboxで動くwidgetを作るくらいだ。しかも、orkutにはフレンドが自分の別アカウントしかいないとかいう寂しい状況なので、まずはorkutでフレンドを増やすことから始めなければならないようだ。
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