Yahoo! Search BOSS は無制限のYahoo! API
(追記 2009-02-13) 「Yahoo、ウェブサービスのYahoo BOSSをビジネス対応へ」などで報じられているように、Yahoo! Search BOSS は先頃APIリクエスト数によって課金されるようになりました。料金体系はちょっとややこしいです。
米Yahoo!が Yahoo! Search BOSS というオープンな検索プラットフォームをリリースしています。
海外メディアやブログがこぞって取り上げているので「これは相当に革新的なものなんだろう」と思って少し調べてみました。
» Yahoo! Search Blog: BOSS — The Next Step in our Open Search Ecosystem
APIのドキュメントを読む限り、APIの機能はこれまで米Yahoo!が提供してきたウェブ検索やイメージ検索のAPIと大差はありません。レスポンスのフォーマットとしてXMLとJSONしか選択できず、PHPシリアライズ形式のレスポンスは返されないといった違いはあります。
違いはどこにあるかというと、「制限や制約がない」という点です。
たとえばリクエスト数に制限がありません。1日に何回でもAPIにリクエストを送信することができます。リクエスト回数の制限でアプリケーションが動かなくなるといった心配がなくなります。
また、検索結果の順序を並べ替えることが許されています。つまり、Yahoo!のアルゴリズムの結果による順位が気に入らなければ、自由に順序を変更していいのです。これはつまり必ず自サイトを1位に表示させることも許されるということでしょうか。
さらに、様々なリソースを検索結果にマッシュアップすることも許されています。自社の持つコンテンツを生かした検索サービス、もしくはそれ以上のサービスが構築できると予想されます。
(注) なお、Yahoo! JAPANが提供するAPIについては、検索結果を並べ替えたり、他の検索結果とマッシュアップしたりすることを禁止するようなガイドラインは見当たりません。
少しAPIを試してみたところ日本語のクエリでも正常に検索結果が返されたので、日本語のサイトでも問題なく使えそうです。(ただ、langパラメータやregionパラメータが正しく動きませんでした。)
制限があるとすれば、そのうち広告表示が義務づけられるということくらいでしょう。これは確かに革新的なサービスと言えるのではないでしょうか。
【参考】
» TechCrunch Japanese アーカイブ » Yahoo、BOSSを発表―画期的な検索サービスのオープン化イニシアチブ
» 米Yahoo!が検索業界に挑戦状、オープンな検索プラットフォーム“Yahoo! Search BOSS”と検索インデックスも公開:MarkeZine(マーケジン)
» 米ヤフー、オープン検索プラットフォーム「Yahoo! Search BOSS」を発表:マーケティング – CNET Japan
» Me.dium Moves into Social Search as Yahoo Launches New Boss Platform
» Yahoo! Lets You "Build Your Own Search Service"
» Yahoo Launches BOSS: Build your Own Search Service [SearchEngineWatch]
» Search War: Yahoo! Opens Its Search Engine to Attack Google With An Army of Verticals – ReadWriteWeb
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