ユーザの行動履歴を元にページをランクづけするMicrosoftのBrowseRank
MicrosoftがGoogleのPageRankの一歩先をゆくランキング指標としてBrawseRankというものを研究しているようです。
BrowseRankについての説明は「Microsoft tries to one-up Google PageRank | News – Digital Media – CNET News.com」にて記事にされています。
まず次の図と説明を見たところ、BrowseRankはユーザのウェブ上での行動履歴を元に計算されることがわかります。
さらにMicrosoftの研究者はその論文「BrowseRank: Letting Web Users Vote for Page Importance」にて次のように述べているそうです。
The more visits of the page made by the users and the longer time periods spent by the users on the page, the more likely the page is important. We can leverage hundreds of millions of users’ implicit voting on page importance,
「ユーザがより多く訪問しているページやユーザがより長く滞在しているページはより重要である。我々は数億人のユーザがページの重要度に対して暗黙的に投じている票を利用することができる。」
なんだかサイボウズラボから公開されているPathtraqや、ブログウォッチャーから公開されているザッピングの元になっている考え方をミックスしたような感じに見えます。
先の論文には、BrowseRankのアルゴリズムや、その計算方法に基づいて計算されたBrowseRankをGoogleのPageRankと比較検証した結果なども掲載されているので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。先の図を見ると「Input」や「Click」という文字が読み取れるので、ユーザのより詳細な行動をアルゴリズムに取り入れているのではないかと思います。
Googleの検索アルゴリズムにはユーザの滞在時間や行動履歴が取り入れられている可能性もあるので、BrowseRankが果たしてPageRankの先を行っているのかどうかは定かではありません。Microsoftの研究者はPageRankの問題点を指摘しているようですが、そもそもGoogleはPageRankの問題点を補うだけの様々なアルゴリズムを取り入れているわけですし。
ただ、個人的に最近はGoogleの検索結果に不満を感じることがあるので、Microsoftをはじめとする様々な研究は歓迎すべきものだと思います。
【参考】
» Microsoft Goes After Google’s PageRank With BrowseRank
» Microsoft tries to one-up Google PageRank | News – Digital Media – CNET News.com
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