RSSリーダー上の視聴時間に応じて収入が分配されるフィード広告システムはどうか
このところフィードに広告を入れるブログASPが増えてきているが、そもそもその広告効果に疑問を持っている。
RSSリーダーを利用しているユーザの大半は広告を無視する能力を持っている。フィードに広告を入れてもウザがられるだけだ。一方、よく広告をクリックするユーザの大半はRSSリーダーを利用していない。フィードの広告を目にする機会がない。
つまり、フィードに広告を入れても誰にも注目されない可能性が高く、目に入っても邪魔者扱いされるだけである。
ではどうすればいいだろうか。
ひとつの解としてフィードを読むツール(RSSリーダーやデスクトップツール)のほうに広告を表示させる仕組みが考えられる。
ただ、それだけでは広告収入はツールの提供者のみにしか渡らない。収入はなんとかしてフィードの配信元に分配したい。
では、RSSリーダー上の視聴時間(滞在時間)で広告収入をフィードの配信元に分配するような仕組みはどうだろうか。
Googleリーダー を例にして考えてみる。
フィードの配信者は自分のフィードをGoogleに登録する。もちろんそのフィードが自分のものであることを認証する必要がある。
Googleリーダーでは、どの記事がどのくらい読まれているかを計測する。計測した情報は逐一サーバに送信される。Gearsを使ってオフラインで利用している場合でも大丈夫だろう。
Googleリーダーに表示される広告は、フィードの記事の内容にマッチしたものが表示される。
もしユーザが記事をクリックした場合はどうするか。記事をクリックすると記事自体はGoogleリーダー上では読まれなくなるため、その時点で視聴終了としてもいいだろう。
この仕組みであれば、購読者数の多いフィードほど収益が増えるし、全文配信しているフィードほど収益が増える。フィードに広告を入れ込む必要もないし、アメブロもどうぞGoogleリーダーで読んでくださいとばかりに全文配信してくれるはずだ。
はてなブックマークの人気エントリーのフィードのように二次的にフィードを配信している場合でも、リンク先によって収益の配分先を変えることができる。ただ、Buzzurlのフィードのようにリンク先がBuzzurlになっている場合は問題が残る。しかし、そもそもリーダー上で読まれないだろうから問題ないと考えられる。
GoogleがAPIを公開すれば、livedoor ReaderでもBloglinesでも同様の仕組みが実現できる。フィード配信元にとっては登録は一回で済むほうがいいので、Googleが一元管理しておくのがいいんじゃないだろうか。
FeedBurnerを買収したGoogleは、もしかしたらすでにこのような仕組みを考えているかもしれない。FeedBurnerのフィードのみ対象としてサービスを展開するとしたら、FeedBurnerの利用者が増えるだろうし。
そういえば、Gmailには以前から広告が表示されているが、メールの内容でマッチングさせているにも関わらず、メール送信者に対して報酬は支払われない。Gmailに関しても同様のことができるのではないだろうか。
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