検索エンジンとブログの転載に関する考察
ひとつの記事を複数のサイトに転載していると、元の記事より転載先の記事のほうが検索結果で上位に出たり、元の記事が検索結果に表示されなかったりすることがあります。
このブログもYahoo!のブログ/意見のコーナーに転載させていただいているため、たまにそういう現象に遭遇することがあります。(以前は顕著でした。)
(追記: 2013-01-11) 現在本ブログのYahoo!ブログ/意見への転載は終了しています。
基本的な対策はGoogleのウェブマスター向けヘルプセンターの「重複するコンテンツ」で説明されていますが、シンジケーション先から元記事へリンクをしてもらうことです。
シンジケーションは注意して行う: コンテンツを他のサイトでシンジケーション提供している場合、お客様の判断とは無関係に、Google で最適と判断されたバージョンが常に表示されます。 ただし、コンテンツがシンジケーション提供される各サイトに元記事へのリンクを含めると、役に立ちます。
Google、重複コンテンツ(コピペサイト)の対処方法について解説 :: SEM Rにも同様のことが解説されています。
ただ、元記事へリンクをしている場合でも問題が解消されないことがあります。これは複数の要因が絡み合っていると思われるので、一概に「これが原因」と断定できないのが現状です。
自分の記事が検索結果に出てくるかどうか調べる場合、「タイトルに含まれるキーワード」で検索するのが一般的でしょう。(この場合、「あるキーワードでは元記事が上位に表示され、別のキーワードでは転載先が表示される」ということもあります)
「タイトルに含まれるキーワード」で検索する場合、元記事にも提供先にもキーワードは含まれているため、検索エンジンは「タイトル以外の要素」でページを評価しなければなりません。
それはドメインの強さであったり、ページ全体のコンテンツの内容であったり、内部リンク、外部リンクの数や質であったりすると思います。それらを元に、どちらのページが表示するにふさわしいかを決めることになります。
そのため、転載先が有名なサイトである場合、元記事より提供先記事のほうが高い評価を得ることがあります。(特にYahoo!は強敵です。)
さて、元記事のエントリーページが提供先記事のほうに負けたとしても、まだ「ブログのトップページ」が表示される可能性があります。
基本的に書いたばかりの記事は同じ内容がトップページにもあるため、エントリーページがだめなら、検索エンジンはトップページを検索結果に表示しようとします。
しかし、元記事と比べるとトップページのほうは入力されたキーワードとの関連性が低いため、それほど検索結果の上位に表示されません。
(もしくは、先に「元記事とトップページを比較評価するとトップページのほうが勝っている」ために、転載先とトップページが比較され、その結果転載先が勝ってしまうのかもしれません。)
これらの現象は比較的新しい記事によく発生します。そして、時間がたてば解決することが多いです。
新しい記事が外部リンクを獲得していないとか、検索エンジンが完全なリンク構造を把握していないとか、色々と原因はあるかと思います。記事をどんどん書いていけば以前の記事はトップページに掲載されなくなるため、トップページとの重複問題は解消されます。
以上、原因や対策など色々と入り乱れて書いてしまいましたが、ポイントは以下の通りです。
- 転載先から元記事へリンクしてもらう(必須)
- 検索キーワードによって結果は変わる
- 転載先のドメインなどの影響がある
- 新しい記事はトップページとも重複しやすいので注意
あくまで経験則によるものなので、参考までに。
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