男の子牧場はポジティブの罠にはまったのか
サイバーエージェントが「男の子牧場」という女性限定の婚活SNSを公開しました。男性を牛や馬や羊のアイコンで登録し、その男性の写真やプロフィールを知り合いの女性同士で共有するというものだそうです。(see: 男の子牧場!?|サイバーエージェントではたらく広報担当のブログ)
見た瞬間にこれは炎上するな、と思ったのですがやっぱり炎上しています。「男の子牧場 – 西尾泰和のはてなダイアリー」や「男性は馬や牛扱いのサイバーエージェントの男性情報を共有するサイト「男の子牧場」 – [モ]Modern Syntax」で指摘されているように、これが女の子牧場だったらどうなのよ?と私も思います。
この騒動を見ていて、先月サイバーエージェントの藤田社長がブログで書いていた「ネガティブアプローチ」という記事を思い出しました。
アイデアや企画を考えるとき、自社のサービスやコンテンツを評価するとき、「ほんとにこれでいいのか?」「実は面白くないのでは?」「大事なことを見落としてないか?」何度も自問自答し、慎重に、注意深くいろんな角度から観察することがとても大切。
ポジティブな人が集まると、「いいよ、いいよ!」「超面白い!」などと、間違ったアイデアにも自信を深めさせる空気を形成してしまう。
ポジティブ(というより楽観的)過ぎる人が集まると、重大な問題を見過ごす可能性があるし、企画や戦略を深く考える機会を失ってしまう
まさに今回の一件にもあてはまるんじゃないかなぁと感じます。しかし、サービス開始にあたっては社長のOKも出ているはず。社長すらこのポジティブの罠にはまってしまったのでしょうか?
「男の子牧場はポジティブの罠にはまったのか」、なぜかポジティブシンキングのプラス面のみ強調され、ネガティギシンキングは悪という風潮に疑問を持ちます。
プラス思考もマイナス思考も、それぞれの良い面・問題のある面を議論されることなく、プラス思考でないとだめと決めつけ、マイナス思考=慎重、プラス思考=楽観というレベルの問題提起さえできない、現状事態に危機感を持つと同時に、たとえ稚拙でも自分の
頭(能力)で、考えていきます。