スマートフォン向けサイトはページ分割したほうがいいのだろうか?
ケータイ向けのサイトは、ケータイのブラウザで読み込める容量に制限(100KBとか500KBとか)があったりしたために、テキストや画像の多いページはページ分割するのが当たり前な感じでした。が、ページ分割したとしても次ページへのリンクに数字キーを割り当てることができたため、操作は容易でした。
その流れをくんでいるのか、単にページビューを上げたいのか、スマートフォン向けのサイトでもページ分割をしているサイトがちらほらあります。
しかし、スマートフォンのブラウザは、調べてみると Mobile Safari で1ファイルあたり 10MB までという制限があるみたいですが、HTMLファイルでそんなにサイズのあるページなどほとんどありませんし、ページ分割を意識する理由にはなりません。
どちらかというと1ページ内の画像が多い場合に読み込みに時間がかかるという問題があれば、ページ分割の理由になるかもしれません。
ただ、スマートフォンはタッチパネルなのでケータイのように次ページへのリンクに数字キーを割り当てるということはできません。さらにタッチしづらいリンクだったりすると操作しづらくなります。
また、キャッシュの指定がきちんとおこなわれていない限り、ページ読み込みのたびにページ内に埋め込まれている JavaScript や画像、CSS ファイルへのリクエストが発生します。リクエストの回数が増えるとそれだけタイムアウトする期待値も増えるということで、ページの表示に影響が出る場合もあります。
どちらかというとスマートフォン向けのサイトの場合は、これまでのケータイ向けサイトと同様に画像サイズを小さくすることに加えて、読み込むファイルの量を減らすとか、適切なキャッシュコントロールをするとかして、リクエスト回数を減らすほうにも意識を置いたほうがいいのではないかと思われます。
どうしてもページ分割が必要な場合は、リンクは大きめのボタンっぽくしてAjaxで読み込むとか、TwitterやFacebookのタイムラインに見られるように下までスクロールしたら自動的に続きが読み込まれる仕組みにするとか、Googleの画像検索が採用しているようなスワイプで次ページが表示される仕組みにするほうが、便利かもしれません。
いずれにしても、電波がつながっている間に一気にロード可能なHTMLコンテンツをわざわざページ分割するのは、移動中にスマートフォンを使っている人にとっては不便ではないかなぁと思うのです。
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