子供がインターネットを通して見る大人の姿
今の子供たちが見る“大人”とはどんなものだろうか。
自分たちが子供の頃に見ていた“大人”というのはどんな人たちだったかというと、両親や学校の先生、親戚のおじさん、近所のおばちゃん、サラリーマン、テレビで見る芸能人、ニュースキャスター、スポーツ選手とかそんなところ。
その頃はそんな大人たちが書く文章なんてあまり見たことがなかった。見たことがあったのは雑誌や新聞の記事や書籍の文章くらいか。だから大人の書く文章にはある程度の威厳が感じられていた。どことなく「大人はすごい」という印象を持っていた気がする。
今の子供たちはどうだろうか。
インターネットとブログの普及によってその辺にいる大人たちの意見や趣味や考え方などを簡単に知ることができるようになった。今の子供たちは、自分が知らない“大人”が書いた文書を簡単に読むことができる。そこに威厳のある文章は少なく、どちらかというと親しみやすい文章のほうが多い。
子供の頃からの趣味を続けている人たちも数多くいる。漫画やゲームやフィギュアなどを大人買いできるのは大人の特権である。そしてそれをインターネットで公開して楽しんでいる。
大人なんて悩みもなく弱いところもなく生きているんじゃないだろうかと思っていたけど、インターネットをちょっと覗けば悩みや弱さを抱えた大人たちがたくさんいることに気づく。自分たちが子供の頃もそうだったのだ。しかしそれに気づくすべがほとんどなかった。
「大人ってすごそうに見えて、実は自分たちとあまり変わらないね。」
今では多くの子供たちがそのように感じて育っている世の中なのかもしれない。
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