マクドナルドの人にも読んでもらいたい「グランズウェル - ソーシャルテクノロジーによる企業戦略」
AMNのプレゼントで当選していた「グランズウェル」。
「フォレスターリサーチのアナリストが書いた『Groundswell』が面白い」で紹介されている本の翻訳本です。
本書で定義されているグランズウェルとは、
グランズウェルとは社会動向であり、人々がテクノロジーを使って、自分が必要としているものを企業などの伝統的組織ではなく、お互いから調達するようになっていること
なのですが、噛み砕いてわかりやすく表現するといわゆる「ネットユーザーが企業に及ぼす力」ではないかと思います。それは成功すると「賞賛の嵐」となり失敗すると「炎上」となります。
つい最近もマクドナルドのサクラ問題がありました。まぁマクドナルドの場合はグランズウェル以前の問題という気もしますが。たとえば「大西 宏のマーケティング・エッセンス:マクドナルドの苦しい弁解 – livedoor Blog(ブログ)」にて次のような意見が述べられています。
マクドナルドの人たちは、新聞とかテレビなどのニュースしかチェックしてなかった可能性があります。今どきは、ネットを検索し、ネットでの反応も含め、どういったことがネットに流れているのかとチェックするのは常識だと思うし、チェックしていれば、膨大なアクセス数を誇るGIGAZINEの記事を見逃すわけが無く、モニター調査だったという苦しい言い訳をしないで済んだと思いますね。
そして「グランズウェル」の中では企業のグランズウェル戦略の多くが掲げている5つの目的の1つとして「グランズウェルに耳を傾ける」という目的を挙げています。
リサーチのため、あるいは顧客理解を深めるためにグランズウェルを使う。顧客インサイトをマーケティングや開発に利用したいと考えているなら、この目的が最も適している。
そして、グランズウェルに耳を傾ける6つの理由の5つ目に次のような理由が挙げられています。
広報上の危機に対応する
グランズウェルに耳を傾けていれば、たとえグランズウェルに攻撃されることになっても、その動きを事前に察知できる。ブランドモニタリングが早期警戒システムの役割を果たし、収拾のつかない事態に発展する前に手を打てるようになる。危機的状況ではスピードが命だ。
という感じ。
本書ではここ数年のグランズウェルの事例が取り上げられていて、しかも記載されている情報のほとんどは企業の担当者や代理人からメールや電話でインタビューしたものだそうです。さらに英語ですが公式サイトも用意されています。
来年のためにどうぞ。
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