【電子マネー】ネット世界の電子マネー
前回、リアル世界の電子マネーの中で列挙した電子マネーの
大半は「ネット上で使える電子マネー」である。
これらは、電子マネーサービスを運営する会社が、
サーバ上にユーザ毎の価値データを保管する方式(サーバ方式)を取っている。
(このサービスはそうではないというのがあれば御指摘を)
ネット上の電子マネーの特徴として、「匿名性」がある。
例えば、大半のネットショッピングの決済手段として利用できる
クレジットカードは、決済をする際にカード情報を
店側に渡さなければならない。
しかし、電子マネーを利用すれば、店側にカード情報が渡ることはない。
(当然電子マネーをクレジットで購入すれば、電子マネー運営会社にだけカード情報が渡る。また、配送手続きがあれば個人情報は店側に渡さなければならない)
さて、サーバ方式の電子マネーは、さらに二つの種類に分けられる。
一つは、固定の金額の電子マネーを購入するプリペイドカード式のもの、
もう一つは、電子マネーをサーバ上の口座にチャージして貯められる口座式のものである。
イーバンクとちょコムは口座式で、その他はプリペイドカード式である。
プリペイドカード式の便利な点は、
コンビニで電子マネーを購入できれば、
完全に匿名性が保障されるという点ではないだろうか。
口座式の電子マネーでは、
申込時に会員登録の手続きに手間がかかる点が面倒である。
本人確認も必要となる。
ただ、プリペイドカード式では
購入した電子マネーは使い切らねばならず、
残高の返金はできない。
口座式のイーバンクとちょコムでは、
確実に本人確認を行なっているため、
電子マネーの残高を現金に戻すことが可能である。
また、リアルで使える「Edy」はネットでも使うことができる。
そのためには、「パソリ」というICカードリーダ・ライタが必要となる。
電子マネーは現金(日本円)と同じ価値を有するもので、
利用者の利便性を考えると、
電子マネー同士で自由に残高を交換できるほうが望ましい。
「Suicaが余ったからちょコムに換えてネットで使おう」
「WebMoneyが余ったからEdyに換えてコンビニで使おう」
といった使い方ができればいいのではないだろうか。
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