Thunderbirdで受信メールが勝手に複製されてしまう現象
会社でThunderbirdをメーラーとして使っている。だが、ちょっと前からThunderbirdがおかしな挙動を示すようになった。Thunderbirdを起動しているだけで、受信トレイの未読メール数が勝手に増幅してしまうのである。元々受信トレイには1万通以上のメールが存在していたのだが、それが2万通、3万通、4万通とどんどん増加してしまうのである。おかげでディスクの空き容量もみるみるうちに削られてゆき、1Gバイト以上あった空き容量が300Mバイトくらいまで減少してしまった。
同じような症状が出ている人はいないかとネットで調べてみると、やはり同様の症状が出た人はいた。どうやら次の二つの条件が重なると、たまにこの現象が起きるらしい。まず、受信トレイのメールの容量が大きすぎること。私の場合、Inboxのファイルサイズが700Mバイト以上あった。次に、アカウント設定で新着メールを自動的にダウンロードする設定にしていること。
なので、この現象が起きてしまったら、まず新着メールを自動的にダウンロードしないようにアカウント設定のチェックボックスのチェックを外す必要があるようだ。次に、受信トレイのメールを他のフォルダに移動する必要がある。その際、新しいフォルダは受信トレイ配下ではなく、受信トレイやごみ箱と同じ階層に作成しなければならない。そうしなければ、Inboxファイルのファイルサイズは減少しないからだ。古くて必要のないメールならば、削除してごみ箱からも完全に消してしまうのもよい。さらに、移動や削除をしたら、「フォルダの圧縮」という操作をしなければならない。そうしなければファイルサイズは減少しない仕組みになっているのだ。フォルダの圧縮は、「ファイル(F)」のメニューの中にある。
また、勝手に複製されてしまったメールは、 Duplicate Message Removerという拡張機能をインストールすることで、簡単に削除できる。拡張機能をインストールしたらThunderbirdを再起動して、重複メールを削除したいフォルダやトレイを右クリックし、”Delete Duplicate Messages”を選択すればよい。削除をしたら、フォルダの圧縮を忘れずに実行しよう。
これらの処置によって、未読メールがどんどん増えていく現象は回避できるはずである。ただ、原因などは調べても分からなかったため、あくまでも対処法の一つとして参考にしてもらいたい。
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