F.Ko-Jiの「一秒後は未来」

ページの下のほうで次のページを自動ロードする機能は、実は使いにくい

検索結果を表示する際に、ブラウザの下のほうまでスクロールしたら、JavaScriptによって次ページを自動的に読み込んで、そのページの下に自動的に追加するインタフェースがあります。おそらく最初に登場したのは、最速インターフェース研究会の「GoogleAutoPagerというのを作りました」だと思われます。また、ECナビラボECナビ人気ニュースα版や、Amebaのアメーバ 口コミ・クチコミ評判検索 β版でも取り入れられているインタフェースです。

最初にこれを見たときは、すごい斬新なインタフェースだなぁ!と感心しました。「次のページへ」というボタンを押す操作を省略してくれるという、画期的なインタフェースだからです。

しかし、このインタフェースにも一つ欠点があると思うのです。それは、「非可逆的なため、ボタン一つで前に戻れない」という点です。つまり、「現在のページから次のページへ」という導線はスムーズにつながるのですが、「現在のページから前のページへ」という導線が途切れてしまうということです。

表示された検索結果から目的のものを探すという行為は、大半はページを順々に追って探していくスタイルです。しかし、時には「前の検索結果のページをもう一度見たい」という場合もあります。その時どう操作するかというと、BackSpaceボタンを押すか、ブラウザの戻るボタンを押す、という操作をします。2ページ戻りたい時は2回BackSpaceを押すことで、可逆的で簡単なインタフェースが実現されているのです。

一方、ページの下のほうで自動ロードされてしまうインタフェースでは、前のページの検索結果にボタン一つで戻れなくなってしまいます。戻るためには、マウスでスクロールバーを動かすか、マウスのホイールで上にスクロールさせなければなりません。ページに大量に生成した検索結果をスクロールして探すのは、たやすいことではありません。また、いつもの癖でBackSpaceを押してしまうと、「前のページ」に戻ってしまいます。そのため、このインタフェースは「実は使いにくい」と思うのです。

簡単に次へ進むインタフェースだけでなく、簡単に前へ戻るインタフェースも用意しておくこと。これが、ウェブサイトにおけるインタフェースに必要不可欠な要素の一つだと思います。

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著者について

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F.Ko-Ji

Webエンジニアやってます。最近は ドットインストール の開発がお仕事です。その傍ら、個人で Meity電車遅延なう梅酒.in#グラドル自画撮り部 の部室といったネットサービスを開発・運営してます。梅酒と草野球とリアル脱出ゲームが好きです。

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