mixiのOpenIDとドコモのiモードID
まずはmixiがOpenID認証サーバを提供する宣言をしたニュースから。
» mixiがOpenID対応へ – ITmedia News
まさかOpenIDでmixiにログインできるようになるの?と勘違いしてしまったが、記事を読んでみると、OpenIDを発行して認証するサーバを提供するほうだった。クローズドな招待制サービスだからそりゃそうだ。
ただ、「メディア・パブ: パソコンの“SNS疲れ”からケータイの“SNS元気”へ」でも述べられているように、今はもうモバイルからの利用者が増加傾向であり、PCからの利用が頭打ちなのは有名な話。ここでOpenIDが提供されることになっても、モバイルユーザには今のところ関係ない話なので、実はインパクトがあまり大きくないのではないかと懸念される。
そう考えると、「ドコモ、iモードサイトに共通の利用者ID機能「iモードID」の提供を開始:モバイルチャンネル – CNET Japan」というニュースのほうに注目がいく。
「iモードID」は、携帯電話番号や端末の製造番号とは異なるランダムな英数字の組み合わせにより構成。ユーザーがiモードID用のパラメーターが記述されたiモード対応サイトを利用する際にはiモードIDが、iモードセンターを通じてアクセスしたサイトに通知され、シームレスにログインすることが可能となる。
ドコモから発表されたプレスリリース資料によると、サービスの提供開始日は3月31日とされている。そして、技術資料が公開されるのも同日となっている。
このiモードIDを利用すると、会員制サイトにIDとパスワードを打ち込むことなく、ログインできるようになるらしい。ドコモの契約者数は5000万を超えているので、インパクトがかなり大きい。
「ドコモ、ログインの手間をはぶくユーザー識別機能「iモードID」」によると、iモードだけでなくiアプリやiチャネルでも応用して利用することができるらしく、ドコモのモバイルサービスのログイン方法として広く普及することは間違いないだろう。
セキュリティ的なところが少し気になるが、iモードIDは漏洩しても問題ないとのこと。なので、それとは別にiモードセンターとモバイルサイトとの間でCookieのようなセッション管理が行われるということだろうか。技術資料がまだ公開されてないのでいまいち分からない。
ちなみにドコモはiモードIDの目的として「iモード対応サイト提供者様のビジネスの発展」を掲げているが、一方で携帯フィルタリングサービスでは「ホワイトリスト方式」を適用しようとしている。
モバイルサイトのビジネスを発展させたいのかさせたくないのかどっちなんだ、と突っ込みたくなるところである。
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