Google Gears から Gears へ - Google Developer Day 2008
Google Developer Day 2008の「Google Gears から Gears へ」のセッションは、Gears の基礎知識から今後の展望まで、所々にデモを交えながらの講演でした。
プレゼンテーションの要点は以下。(個人的な注目点をまとめています。)
- Google GearsもオープンソースとしてGoogleの手から離れ、名称も「Gears」に変更された
- Gearsはインクリメンタルなアプローチで進化している
- Safari対応がもうすぐ
- Operaもそのうち
- WebアプリがXmlHttpRequestでおこなうことをオフラインで
- オープンソース(修正BSDライセンス)
- Gears の基本構成要素は3つ
- LocalServer
- Database
- SQLite3
- 他のドメインからデータにアクセスさせない(same-origineセキュリティモデル)
- WorkerPool
- ブラウザのJavaScriptインタプリタとは独立した、Gears独自のインタプリタが動いている
- そのためブラウザの描画を邪魔しない
- 擬似スレッドなのでWorker同士の状態や変数は共有されない
- 今後新たなAPIのリリースを予定
- Desktop API (デスクトップにショートカットを作成できたりする)
- Desktop Notification API (デスクトップ右下にポップアップの通知を出せる)
- File System Access API (複数ファイルの同時アップロードなどができる)
- BLOB API (バイナリデータをJavaScriptで扱う)
- ResumableUpload API (中断されたファイルアップロードのレジュームができる)
- Geolocation API (GPSやIPアドレスなどから自動的に位置情報を取得)
» YouTube – Gears – Google Developer Day 2008 Tokyo
↑ Gearsの基本、WorkerPoolのデモ。四つ子素数の演算を通常のブラウザのJSでおこなった場合、WorkerPoolでおこなった場合、複数のWorkerPoolでおこなった場合に、プログレスバーのUIの動きを見る。
Gears の開発者向けドキュメントは Gears API – Google Code を参照のこと。
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