UNIQLOCKでユニクロの服を買いたくなったか
UNIQLOCKは大成功したようですが、果たしてUNIQLOCKやユニクロが最近手がけているWEBのプロモーションを見た人がどのくらいユニクロの服を購入したくなったのでしょうか。
UNIQLOCKの開発経緯については「世界のテレビCMを超えたWEB広告「UNIQLOCK」・ウェブ開発物語 インターネット-最新ニュース:IT-PLUS」に詳しく書かれています。この記事を見てみても、UNIQLOCKをはじめとするPRは大きな反響を呼び、大成功だったことがわかります。ただ、その成功はあくまでユニクロそのものとは別のレイヤーにあるように見えるのです。
UNIQLOCKが登場したとき、確かに画期的ですごい発想だと思いました。ただ、それでユニクロの服をたくさん買うようになったかというと、別にそんなことはありません。(個人的に)
ユニクロの目的は何にあったのでしょうか。日経の記事に「新メディア情報発信チーム」という言葉が出てくるように、新しいメディアに「ユニクロ」というブランドを発信することが目的だったのでしょうか。ブランドイメージの向上だったのでしょうか。
UNIQLOCKに興味を持ったネットユーザがユニクロのサイトを訪れ、そこで気になる商品を偶然見つけたり、メールマガジンの会員になって届いたメールを見て実際に買い物に行くという効果はあったのかもしれません。
実際のところどうなのですか?(ユニクロ関係者さま)
個人的な感想ですが、冷静に考えると、今回のプロジェクトで一番評価を上げたのはこのプロジェクトを仕掛けた仕掛人のほうで、ユニクロの商品自体の評価の向上にまではつながっていないように思えます。
UNIQLOCKよりUTのほうが「あ、買いたいな」と私に思わせたのは事実です。
あれは購買意欲をかきたてることではなく、ブランド体験を優先していて、そういう意味で一定の成功だったんじゃないすかね?「画期的ですごい発想」と感じてもらうことがブランディングにつながっているかなと。
本音としては、自社メディアとして、何がどこまで出来てけっかどうなるか?ということを試したということかなと。昔からウェブに取り組んでる企業だと経験値が違うのでもっと効率的なやり方をすると思いますが、ユニクロだとそういう取り組みがまずは必要だったんだと思います。それと当時出来ることがクロスオーバーした結果かと。
あと重要な視点としては「所詮ファッション的なものは脱ぐためにある」という刹那的な価値観。
>> sekiさま
コメントありがとうございます。やはりブランディングですかね。そこは成功だと私も感じます。個人的にはここまで「広告」として世界的に評価されてしまうと、何か違うんじゃないかと感じてしまったのです。