SNSのコンセプト変更による弊害
日本ではmixiのようなクローズドなSNSが一般に普及していて、そのため実際はそうでない場合であっても「SNSでは参加者以外に情報が公開されない」という思い込みが働くことがある。
あるいは「サービス開始当初はクローズドだったんだけど途中でオープンなSNSに路線変更したよ」ということが原因で、ユーザが入力していた情報がいつのまにかネット上で公開されていて、でもユーザ自身は気づいていない、といった事態が発生することがある。
これは少々問題ではないかと思う。
たとえば、かつてYahoo! DaysはクローズドなSNS、つまり招待制のSNSだった。そのためユーザのプロフィールなどは参加者以外は閲覧できない状態だった。しかし現在は招待制が廃止され、誰でも使えるようになっている。Yahoo!にログインしていないユーザであっても、Yahoo!プロフィールの画面からそのユーザの友人関係を見ることができる。
かつてクローズドだったということは、あまりおおやけにしたくない情報がそこにある可能性がある。詳細なプロフィールを書いていたり、写真を設定していることもあるかもしれない。しかし、それらの情報は今は誰でも見ることができる。
さらに、ヤフオクなどIDが公開されているサイトでは相手のIDが分かるため、そのIDからYahoo!プロフィールを見て、そのユーザのYahoo! Daysを見つけることは容易である。なので、うっかりYahoo! Daysで利用しているYahoo! JAPAN IDでヤフオクを使っていれば、うっかりYahoo! Daysの情報が相手に見えることになる。(別のID使えよって話は置いといて)
SNSという仕組みによって、情報が公開されているかどうかがわかりにくくなっている。これはユーザにとって喜ばしくないことである。途中でサービスのコンセプトが変わってしまうとなおさらわかりにくくなる。
簡単にまとめると、最近久しぶりにヤフオクを利用していてプロフィールから簡単にYahoo! Daysへたどり着けることに気づいてちょっとあせった、という話です。
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