SDXCスペシャルサイトにコラム寄稿 & SDカードについて勉強してきたよ
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東芝とAMNにより、SDカードの新規格である「SDXC」のスペシャルサイトが先日公開されました。
» ハイスピード・大容量の記憶メディアの未来 SDXC UHS-I|TOSHIBA
このサイトでは「大容量・高速転送を実現するSDXCがあればどのような未来が期待されるか」というテーマを元に、AMNに参加しているブロガーがコラムを寄稿しています。自分も今回寄稿させていただきました。
この企画の一環として、先日SDXCブロガーミーティングが東芝社にて開催されました。SDカードについては知らないことが多かったので色々と勉強になりました。
- SDカード等に使われるフラッシュメモリにはNAND型やNOR型などがある。SDカードはNAND型。NOR型はBIOSのメモリなどに使われて、プログラムの実行が可能。逆にNAND型はプログラムの実行はできず、ストレージ用途に向いている。
- NAND型にはさらに1素子あたり1bitを記録するSLC(Single Level Cell)と、複数bitを記録できるMLC(Multi Level Cell)がある。MLCのほうが技術的には高度だが、SLCのほうが高価。SSDで見かけるSLCやMLCはこれのこと。
- SDカードの標準化団体(SDA)があって、世界シェアは約80%。
- SDカードにはSD、miniSD、microSDなどがあって、さらに容量によってSDHCやSDXCなどがあるが、中身は基本的に同じで大きさが違うだけ。
- ただし、SDHCやSDXCは使う機器側で互換性の問題などがあるので、エンドユーザーにわかりやすいようにロゴを別のものにしている。
- SDカードをPCでフォーマットしないほうがよい。デジカメでフォーマットするのはOK。
- SDHCで採用しているフォーマット「FAT32」でも32GB以上可能であるが、Windowsがフォーマットしないので実質無意味。
- SDXCが採用しているフォーマット「exFAT」はMicrosoftの規格。ライセンスが必要。大容量化の他にもマウントが高速とか色々メリットがある。
- 現行のSDカードにハリウッド映画を記録することはできない。なぜならコンテンツ保護(CPRM)のための暗号鍵長が56ビットでハリウッドはそれを許容していないから。予定されているSD4.0の仕様で鍵長は128bitになる。
- SDバス性能と、SDカードのリード/ライト性能は異なる。よく勘違いされる。
- NAND型フラッシュメモリにはフローティングゲージと呼ばれるところに酸化膜があり、それが劣化することでデータを記録できなくなるらしい。
- SDカードは基本的に温度が高いと劣化しやすくなるらしい。
- SDカードをPCから取り外すときは「安全に取り出す」をきちんとやること。データを書き込み中に取り外してしまうとデータが壊れてしまう可能性がある。
で、SDXCというのは最大で2TBの記憶容量を実現できるSDカードで、さらにリード/ライトの速度がかなり向上しているそうです。ただし現在実用化されているのは64GB。そのうちその上の128GB製品も出てくるようです。
↑ これがSDXCカード。色々とマークが記載されてますが、R/Wの速度を書いているのは今のところ東芝のものだけだそうです。
↑ 書き込み性能はこれくらい。実際にファイルを書き込んでいるデモも見せてもらいました。
いつの間にかSDカードやmicroSDがハードディスクに匹敵するほどの大容量になってきています。フラッシュメモリということでメリット・デメリットがあるものの、小さなカードの将来の可能性はとても大きなものなんじゃないかと感じました。
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TOSHIBA Premiugate UHS-I SDXCメモリーカード64GB SD-E064GUA
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東芝 (2010-04-17)
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