模倣をせずに、考える
ヒットしている海外サービスやスマホアプリを参考にするのはいいことですが、何から何まで同じように作られてるものを見かけると残念な気持ちになります。サービスやアプリ開発のどんなところにやり甲斐や楽しさを感じるかは人それぞれだと思いますが、何かを作り上げる作業において他者の模倣をしてしまって本当に楽しいのでしょうか。
他者の模倣をすると考える作業をしなくなりがちです。「なぜこのような UI になっているのか?」「なぜこの項目があるのか?」「なぜこれをクリックするとこのような処理になるのか?」といった「なぜ?」を考えなくなります。たとえ同じコンセプトのサービスであったとしても細かいところを突き詰めて考えていくとまったく異なるサービスができあがるはず。同じものが完成してしまったらそれは考える作業をしなかった結果です。
思考停止状態になったサービスは、参考にしているサービスの使いづらさをもそのまま踏襲していたりします。ついでにバグっていたりして、単なる劣化コピーになってしまうこともよくあります。参考にしているサービスが仕様やデザインを変更したら、自分たちもまたそれに追従するのでしょうか?そこに作り続ける価値はあるでしょうか?
自分たちが世の中に何を生み出したいのか、もう一度よく考えるところからやり直しても遅くはありません。他人の模倣をできる能力があるのなら、その能力をすべて新しい何かを生み出すことにつぎこんでいってほしい。自分なりのオリジナリティを加えるだけでなく、利用してくれる人の立場になって自分の頭で考えて考えて考えまくることが大事です。
そうやって生まれたものこそ、多くの人に支持されるのではないでしょうか。
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