タグページは検索エンジンからのトラフィックを増やさなかった
数ヶ月前にこのブログにタグページをつくり、検索エンジンに数万件インデックスさせてみたのだが、まったくと言っていいほどトラフィックがなかった。
タグの抽出方法は「Yahoo!形態素解析APIを使ってブログの記事にタグをつけてみる」に説明してある。各記事に多く含まれる単語をその記事のタグとし、各タグページでは同じタグが使われている記事を一覧表示できるようにしてみた。タグページはブログのドメインとは異なるサブドメインで公開した。
トラフィックが増えなかった原因は、おそらくこのブログの記事のみを一覧にしていたことにあると推測している。列挙されているリンク先のページがすべて同じドメインのものであるなら、検索エンジンは記事そのものの中から検索キーワードに最もふさわしい記事を提示したほうが、ユーザにとっては有益なのだろう。
もし列挙しているリンク先のページが多種多様であり、かつ、リンク先のページ自体のタグとの相関性が高ければ、多種多様なページを列挙している一覧ページのほうが価値があがることもある。よく検索エンジンの上位に出てくるアグリゲートサイトには、そのような特徴がある。
また、機械的にタグをつけたことにも原因があるかもしれない。各記事につけられたタグは、その記事に存在する単語から選ばれている。しかし、人が手動でタグをつけた場合は、記事に存在しない単語のタグが選ばれることがある。検索エンジンにとって記事に存在する単語を知ることは簡単だが、記事に存在しない「意味的な」キーワードを知ることは難しい。検索エンジンにとっては、人が手動でつけるタグのほうが貴重である。
タグページ自体トラフィックは増えなかったが、タグをつけること自体にメリットはあった。ひとつは、各記事の関連記事を自動的に表示できるようになったことだ。各記事の最後に「あわせて読みたい」という見出しで関連エントリーを表示させているが、これらの記事はタグを元に自動的にセレクトしている。そのため、この関連エントリーは新しい記事が増えるたびに自動的に変化してくれる。
もうひとつのメリットは、各ページのmetaタグのkeywordsにキーワードを設定できるようになったこと。keywordsはSEOには効果がないと言われているが、AdSenseのコンテンツマッチ精度に影響を与えると言われている。自動的なタギングでkeywordsを指定できるようになり、少し精度があがった気がするのは気のせいか。
次は何をやってみようかな。
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