この夏みんなで節電した結果、どうだったか
東京電力から、この夏の電力需給の実績や節電効果、販売電力量などをまとめた「今夏の電力需給状況について」というプレスリリースが発表されています。
» 東京電力、節電効果を発表–ピーク時は1077万kW下回る – CNET Japan
» 夏の節電 家庭小幅にとどまる NHKニュース
色々と書いてありますが、ここでは最大電力使用量についてピックアップ。
資料によると、この夏に最大電力を記録した日は8月18日の14時台で、実績値は4,922万kWを記録、その日の供給力は5,460万kWだったそうです。(その差は538万kW)
また、別紙の「最大電力発生日の節電効果の内訳試算(PDF 28.4KB)」を見ると、昨年と今年の最大電力使用量を記録した日において、大口契約者、小口契約者、一般家庭のそれぞれがどれだけの割合で電力を使用していたのかがグラフで示されています。
このグラフを見ると、大口、小口契約者の節電効果が非常に大きいことがわかります。もし大口顧客が昨年同様に電力を使用していたら約600万kW増となるので最大供給力を上回ってしまいますし、小口顧客の場合も同400万kW増となるのでかなりギリギリ。
一方で、この日に限っては一般家庭は100万kWの節電なので、誤解をおそれずに言うなら、一般家庭は昨年と同程度に電気を使っていても問題なしだったということになります。
しかし、もし供給力が5,000万kW程度しか用意できていなかったら一般家庭の節電なしでは乗り切れなかったということにもなります。
読売新聞などの記事によると来夏の供給力は約200万kW程度減少する可能性があるそうですが、まぁ今夏の実績をふまえれば乗り越えられるんじゃないでしょうか。
今夏は過度な節電による熱中症が問題になっていたので、家庭の節電についてはもう少し緩めてもいいと思います。一方で、毎年寒すぎるくらいだったカフェやファーストフード店の冷房は例年に比べてずいぶん優しくなっていたと思うので、来年も継続してほしいなと思います。
P.S. ところで、冷房を控えたおかげで夏バテが少なかったとかそんなデータないですかね…?
» みんなで節電 – 今やってる、今日やった「節電」を共有、継続しよう!
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