Xcode 6.3 betaのSwift 1.2でビルド速度がまともになった
Apple の Swift オフィシャルブログで「Xcode 6.3 beta の Swift 1.2 はビルドが速くなったよ!」的なお知らせが出ていた。
特に「変更のないソースファイルはデフォルトで再コンパイルされない」ようになったそうで、そうか今まで全部再コンパイルされてたから遅かったのかという感じだが、高速になるならぜひアップデートしておきたいところ。あと SourceKit のエラーも減っているらしいし。
なので早速インストールしてみようかと思ったのだが、Xcode 6.3 beta が Mac OS X 10.10 すなわち Yosemite でないと起動できないことが判明したので、今更ながら OS を Yosemite にアップデートした。
無事アップデートが完了して Xcode 6.3 beta を起動、早速ビルドしてみると案の定コンパイルエラーが大量に出てきた。Swift の仕様はよく変わるのでいつものことだがこの Xcode をバージョンアップ → コンパイルエラーを直す という作業が毎回地味に時間がかかる。
今回のエラーは主に、
- 「as」でダウンキャストしている箇所で「as!」を使いなさい
- 暗黙的に NSString から String へのキャストを期待してた箇所で、明示的に String にキャストしなさい
- 「hoge as String == “”」のようにダウンキャストした値との比較をしていた箇所で、「(hoge as! String) == “”」のように括弧をつけなさい
あたりが多かった。特に最初の「as」を「as!」にする箇所が多すぎた。あとメソッドの引数の Optional 指定が変わってるところがまたいくつかある。
無事にビルド完了して、実際にコードを修正したときのビルドが速くなったかどうかというと、確かに速くなった。自分の環境の場合、これまで「文字列を1文字修正」しただけでビルドするのに35秒から40秒かかっていたのだが、それが5秒から10秒程度で終わるようになった。速くなったというかようやく適切な速さになってくれたという感じ。これくらいでないと Command + R 押したあとTwitterとか見始めちゃうのでね。。
(追記 2015-02-14) その後さらに調べてみて、ビルド速度は修正箇所によってまちまちな感じです。相変わらず数十秒かかる場合もあったりして。なので「ビルド速度は場合によってはまともになった」が正しそう。
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