待ちに待った『僕だけがいない街』第8巻を読んだ
漫画『僕だけがいない街』の第8巻がようやく発売されたので購入。単行本にしようか Kindle 版にしようか迷ったものの第1巻から Kindle で買って読んでいたので Kindle 版にしました。
第8巻でこの作品は完結します。どういう結末になるのか早く知りたいということもあって早速読み始めたのですが、第7巻を読んだのは4ヶ月前だったということもありイマイチ内容を覚えておらず、結局途中で第6巻に戻って読み返してから最後まで読み終えました。
この作品だけに限ったものではないですが、何度か読み返すことで気づくポイントがたくさんあります。いわゆる伏線であったり、背景に描かれているモノであったり、登場人物の表情や行動であったり。そういったきめ細かい描写は流し読みするだけでは絶対に気づかないし、しっかり読んでいても1回だけでは見逃してしまいます。
先を読んでから戻ってみると「あ、このコマの表情はこういう気持ちを表していたんだな」とか「このセリフはこういう意味だったのか」と初めて分かったりします。そういった細かな積み重ねの上に描かれた最終巻は、このストーリーでアニメもやってほしかったと思うくらい、結末までの持って行き方が実によく練り上げられていました。
アニメ版はやはり12話という話数制限があったがために早送りでストーリーが進んでいって、その点だけ違和感が残っていました。劇場版は、最後に真犯人を追い詰めることになる時間の流れが原作と違っていて、そこはすごく綺麗なタイムリープだなと感じたのですが、結末には別の意味で驚きました。
6巻でどんでん返しがあった後、6巻の後半から7巻までの内容にしっくりとこない点もあったのですが、8巻の最後まで読んでそれらはすべてピタリとハマりました。なので何度か読み返して自らリバイバルしてみるのをオススメします。ミステリーとタイムリープという個人的に好きなジャンルを一度に楽しめるということもあり、とても面白い作品でした。
僕だけがいない街 (8) (カドカワコミックス・エース) (三部 けい)
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