映画『シン・ゴジラ』はエヴァ好きでないと楽しさ30%減
やたら周りで評判が良い映画『シン・ゴジラ』を見てきました。元々まったく興味がなかったのですが、自分の観測範囲の Twitter や Facebook ではかなりの高評価。なのでだんだん自分も観たくなってきたので鑑賞してきました。
今回のゴジラは、実際にゴジラが今の日本に出現したらどうなるか、いや、日本じゃなくて首都東京に出現したら政府はどのような対策をとるのか、というのがやたらと現実感のある脚本で描かれています。ゴジラが東京を練り歩き街を破壊するシーンの迫力には圧倒され、記憶にある90年代くらいのゴジラ映画とは比べものにならないリアリティがあります。
ただ、タイトルにも書いたようにエヴァンゲリオン好きでないとだいぶ楽しさが減少するのではないかとも感じる作品です。シン・ゴジラを見ていて何度か「これはエヴァネタ・・・?」と思うところがありましたが、はっきり分からない。多分そういうネタを何箇所もスルーしてるので、エヴァファンの人たちと比べたら30%か40%くらいは楽しめていない。
そんなわけなので、シン・ゴジラの感想を語る際には「私はエヴァが好きです」「私はエヴァを見たことがありません」といった一言を添えるといいと思いました。
個人的にはエヴァンゲリオンには特に興味がありませんが、それでも全然面白くなかったわけではないです。◯◯を使ってゴジラを攻撃したところは予想外すぎて笑ってしまいました。「それを武器にするのww」と心の中で突っ込まざるをえなかったです。問答無用の大破壊と、やたらとマニュアルに縛られる政府の両極端な描写は、現実政府に対する皮肉めいたものを感じました。そして最終的にゴジラをどうするのかという落とし所は、すごくよく考えられています。
普段見る120分の映画と比べたらあっという間に終わってしまい、それだけ作品に引き込まれたことは間違いありません。
P.S. 震災を想起させるシーンが多々あるのでそういうシーンがだめな人は控えたほうがいいと思う。
ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ (カラー、東宝,庵野秀明)
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