すぐにヒントを求める人に進歩はない。謎解きに限らず。
昨日参加した AnotherVision の「Revolver」という謎解き公演で遭遇したのが、詰まったらすぐにヒントをもらおうとするソロプレイヤー。
個人的に「おいおい待て待て」と思った点は、
- 詰まったらすぐにヒントをもらう。
- ヒントをもらう前にチーム内の了解をとらない。
という2点。難易度の超高い公演なのでヒントをもらうことは推奨されているが、謎をぱっと見てすぐにあきらめ勝手にヒントをもらうことはマナーとしてどうなのか。
謎解きの定番 SCRAP のリアル脱出ゲームではヒントファイルがあらかじめ各テーブルに配布されていて、ゲーム開始前に「ヒントを見るときは必ずチーム全員に了承をとって」と説明がある。なぜなら「ヒントをもらわず自力で解きたい」と考える人もいるから。しかし他の謎解き公演ではそのような注意を事前に説明するところは少ない。
個人的に思う謎解きの醍醐味として、「自分の発想力をフル回転させてこれまで解けなかった謎を解いたときの気持ちよさ」があると思う。チームに了解なくヒントをもらうのはその楽しみを奪うことになる。必ずチーム内全員にゲーム開始前でもゲーム中にでも了承をとったほうがいい。
それよりなによりヒントを求めて解くことに慣れてしまうと、ヒントなしで考え抜く力が身につかない。謎解きだけでなく日々の勉強や仕事においても自力で考え、発想を転換して問題解決することはとても大切。謎解きは答えが用意されているので当然ヒントがある。勉強でも答えがあることが多い。しかし研究や仕事は答えが用意されていないケースが多々ある。そんなときに必要になるのは自分の頭で考え抜く力だ。そこを自力で乗り越えられなければ次のステージに進むことはできない。常に誰かの助けがないと先へ進めない人間になってしまうのだ。
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