音楽会議3でオンライン版初音ミクが登場
先週、YAMAHA&百式主催の第3回音楽会議に行ってきました。百式イベントには何度となく参加していますが、音楽会議は初参加です。
今回のテーマはあの有名な初音ミクにも使われている「VOCALOID(ボーカロイド)」という技術について。VOCALOIDは初音ミクなどの音声合成に使われている技術で、YAMAHAが開発したものだそうです。
これはボーカロイドの仕組みの説明で、音韻データベースに登録された音素を組み合わせて音声を合成するとあります。
ちなみに「sing」という音を人間が歌う場合、「s」の音は無意識に前倒しで発音されていて、1拍目のタイミングで発音されるのは母音の「i」になっているそうです。ちょっとしたトリビアでした。
オンライン版の初音ミクが登場
「初音ミクにはMac版がない」らしく、Macユーザから不満の声が上がっているらしいのですが、その代わりにYAMAHAでは「オンライン版の初音ミク」を開発しているそうです。
これが会場で披露されたOnline VOCALOIDのデモ版です。実際に楽譜に歌詞を入力できて、そのデータをオンラインでサーバに送信すると、初音ミクや鏡音リン・レンの歌声に合成されたデータが返ってきます。
オートボコーダーボックスも登場
どうしても自分の声で色々やってみたい!という人のために、自分の歌声をコーラス風にしたり音程をメロディにあわせて自動補正したりしてくれる「Auto Vocoder Box β (オートボコーダーボックス)」というソフトウェアも紹介されました。
このデモもなかなかカッコ良かった。
まとめ
YAMAHAはハードウェア(楽器)だけでなくソフトウェアも開発していて、今回紹介されたソフトウェアやサービスを使って、多くの人が共に協力して音楽を創り上げていってほしいという願いを持っています。
文章を書くことが得意なブロガーや作詞家などが歌詞を提供し、歌声に自身のある人や初音ミクなどの音声合成エンジンが歌を担当し、作曲家やアレンジャーが楽曲を提供し、それらをオンラインで自由に交換して新しい楽曲が生まれる、という世界をイメージしているそうです。
今はそんな時代の真っ只中なんだな、と感じさせてくれるイベントでした。
P.S. 個人的には「PRIMA」の歌声に感動しましたよ。
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