2008年フィードな話題ベスト10
このブログでは色々なジャンルの話題を取り上げていますが、なかでもフィードに関する話題は年中追っかけ続けています。というわけで今年も、F.Ko-Jiが独断と偏見で選ぶ「2008年フィードな話題ベスト10」をここで発表します。
昨年はFeedmediaにて発表したのですが、Feedmediaは更新を終了したので今年はこのブログで。
1位 ウェブ上の活動の集約にフィードが大活躍
2008年はFriendFeedをはじめとするライフストリーミング系のサービスがたくさん登場したようです。(FriendFeedは正確には2007年に公開されていますが。)それらの多くは他のネットサービスでのユーザの活動を集約するためにフィードを利用しています。これはすなわち、多くのネットサービスでフィードを配信することが当たり前になってきている証拠とも言えます。
» 35 Ways to Stream Your Life – ReadWriteWeb
» 自分や知り合いのウェブ上の活動を集約してフィードするサービスが増加中
» ブログの未来はどうなる–新しいコミュニケーション手段「ライフストリーミング」:コラム – CNET Japan
» SNSアグリゲーターのアグリゲーター「FriendFeedFeed」がスタート
2位 feedproxy.google.com
Googleに買収されたFeedBurnerのフィードがGoogleでホスティングされるようになり、feedproxy.google.comというドメインが公開されました。フィード向けAdSenseのフィードもこのドメインで配信されます。また、はてなブックマークのフィードのいくつかもfeedproxy.google.comにホスティングされています。
» feedburner.com が feedproxy.google.com へ
» はてなブックマークのRSSフィードがGoogle(FeedBurner)になってる!
» Googleがフィード向けAdSenseを一般提供開始か
3位 iPhone用Google Readerアプリ「Byline」登場
Google Readerと連携できるiPhone/touch用のアプリ。個人的に乗り換えの多い地下鉄通勤をしているので、これでかなり通勤時間を有効に使えるようになりました。たまにバグることもありますが、自分が利用しているiPhoneアプリの中で満足度はナンバー1です。
» Google Readerと連携するiPhone用RSSリーダー「Byline」が地下鉄ユーザにとって最強です
» iPhoneアプリのByline、バージョン2.0で値下げ?
» Bylineが2.0でさらにパワーアップ、しかも期間限定で450円
» Byline、バージョン2.0.1で日本語インタフェースに
4位 Bloglines、崩壊の危機に直面
RSSリーダーの老舗「Bloglines」が崩壊の危機に直面というニュースがありました。フィードの更新がストップしファウンダーにも見放されもうおしまいかと思われましたが、なんとか復旧したようです。よかったですね。
» Bloglines、完璧に崩壊―ファウンダーさえGoogle Readerに乗り換えか?
» Bloglines、崩壊と報じられるも、修復される
5位 フィードにRSS広告、各所でウザがられる
今年は昨年にも増して「PR:」や「AD:」の文字がフィードにたくさん登場するようになりました。個人的にはこの問題を解決するために「Google Readerで「PR:」で始まる記事を自動的に既読にするGreasemonkeyスクリプト」を作りました。このGreasemonkeyを使えばGoogle ReaderでRSS広告を一掃できます。
» お知らせ : RSSフィード配信方法の変更について
» 帰納法障碍: SeesaaブログもRSSに広告を入れ始めた件
» RSSフィードに広告を勝手にねじこむ楽天ブログ » 【SEO初心者のEvoブログ】
» RSS広告社のRSSフィード広告がウザイ :: SEM R
» 帰納法障碍: RSS広告社はそろそろスパム業者認定してもいいと思う
» RSSの広告 – Make out
» Future is mild : 思わず購読解除に走るひどいRSS広告実例
» アメブロのRSSがまたリダイレクトされてるわけだけど
6位 Google Readerに翻訳機能搭載
Google Readerに翻訳機能が搭載され、海外のブログをいくぶん読みやすくなりました。英語から日本語への翻訳の評判は悪いですが、英語以外の言語を英語に翻訳して読むこともできる(インタフェースを英語にする必要がある)ので、その点は便利なのではないでしょうか。
» Google Readerの翻訳機能は予想通り役立たないね
7位 RSSリーダー、今年もニッチなまま年越し
RSSリーダーの利用者層はあいかわらず狭い範囲にとどまっているようです。来年はどうなるでしょうか。個人的に思うのは、情報収集ツールというより情報追っかけツールとして見せていったほうがいいかなぁと思います。
» シロクマ日報 > RSS、利用者数はピークに達した? : ITmedia オルタナティブ・ブログ
» メディア・パブ: RSSフィードの普及率は約1割止まり,リーダー利用はニッチだが情報流通には必須
8位 海外版livedoor Readerがオープンソース化
海外版のlivedoor ReaderであるFastladderがオープンソースとして公開されたのも今年。その後どんな感じなんでしょ?
» livedoor Readerの英語版、オープンソースソフトで無償公開:マーケティング – CNET Japan
» ライブドア「Fastladder」がオープンソースに 「米国で目立ちたい」最速RSSリーダー – ITmedia News
9位 feedpath 閉鎖
フィードパスのRSSリーダー「feedpath Rabbit」が閉鎖されました。4月1日に発表されたため、「エイプリルフールのネタではないのか」という声もありましたが、ホントの話でした。
» feedpath閉鎖の裏側を聞く–RSSリーダー単体のビジネスは困難:インタビュー – CNET Japan
10位 中国のIT企業がWindows RSS Platformの技術を特許侵害と主張
10位なのでネタっぽいものを。中国の企業がMicrosoftを訴えるというニュースがありました。が、まったく話題になりませんでした。どうなったんですかね、これ。
» IP NEXT ニュース / Windows VistaのRSS技術は特許侵害―中国のIT企業がMSを提訴
まとめ
さて、この1年のフィード界隈の話題をざっと見てみましたが、RSSリーダーにとっては受難の年だったかもしれません。逆にフィードの「裏側」での利用価値はますます高まっているように感じます。
ちなみに海外ではReadWriteWebがTop 10 RSS and Syndication Products of 2008 – ReadWriteWebというランキングを発表しています。
それでは、また来年お会いしましょう。
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